4月から新入社員が入社してくることなどから、顧問先の中でも昇給の時期は毎年4月というところも多いのではないでしょうか。
厚生労働省の「賃金引上げ等の実態に関する調査」の結果では、令和5年の定期昇給は総合職・一般職どちらも70%以上実施していました。
また、1人当たりの平均賃金改定率も3.2%となり、令和4年・令和5年調査では上昇しています。大企業を中心に賃上げが進む中、中小企業にも波及してきていますが、賃上げを維持するためには周辺環境を整える上での課題が多く、顧問先もお悩みのことかと思います。
出典:厚生労働省「賃金引上げ等の実態に関する調査:結果の概要」
では、実際どのくらいの昇給が妥当なのか?判断に迷いお困りの顧問先には、昇給資料を作成しご提案するのはいかがでしょうか。
『台帳』では「賃金ファイル」のデータを活用し、基本給に一定の昇給額または昇給率をかけてシミュレーションをおこなうことができます。
昇給前の給与と昇給後の給与を比べてどのくらい昇給したらよいか、昇給のためのご提案資料としてお使いください。
「昇給シミュレーション」操作方法
事前準備として、賃金ファイルへのデータ登録が必要です。
賃金ファイルの利用方法は「賃金ファイル操作マニュアル」をご覧ください。
- 「賃金ファイル」をクリックし、「処理MENU」より「昇給シミュレーション」を開きます。
- 「対象者選択」より昇給の対象となる方を選択し、「選択」をクリックします。
- 「昇給額入力」より基本給(または手当)タブの昇給額または昇給率を選択して、値を入力します。最後に「登録」してください。
※今回は昇給率を選択して入力しております。
- 「集計」をクリックし、「集計」より昇給後の社会保険料・所得税の計算内容を確認の上「実行」します。
- シミュレーション結果が表示されます。
差額の確認や、会社負担増も確認することができます。
また昇給前・後データや個人別シミュレーションもおこなうこともできます。詳細は「賃金ファイル操作マニュアル71~77ページ」をご確認ください。