更新日:2026年1月13日
労働局では、労働保険料の納付について、雇用保険の加入漏れや賃金の算定ミスなどが多く見られることから、「適正な申告・納付」を呼びかけています。
年度更新業務において、万が一のミスによる追加徴収は、顧問先様との信頼関係に関わる重大な問題です。 そのため、「誰が担当しても正確に処理できる」体制づくりと、そのチェックポイントを事務所全体で共有しておくことが求められます。
このページでは、そうしたリスクを防ぎ事務所全体の業務品質を高めるため、台帳に登載されている「年度更新手続きチェックリスト」機能の活用方法をご紹介します。
労働局による「適正な申告・納付」の呼びかけ
労働局では、労働保険料の申告額や納付額に計算誤りなどが見受けられることから、事業主に対して「適正な申告・納付」を呼びかけています。
参考:労働保険料の適正な申告・納付をお願いします(厚生労働省 鳥取労働局)
特に、以下のケースは行政調査でも頻繁に指摘される誤りであり、注意が必要です。
- 雇用保険の加入要件を満たす短時間労働者の保険加入漏れ
- 労働者の賃金の一部が算入漏れ
こうした誤りを防ぐためには、単に計算するだけではなく、申告前、また日々の手続き時の加入要件確認時にポイントを意識しておく必要があります。
年度更新手続きチェックリストの概要
処理ファイル「年度更新」には、前述のような行政のチェックポイントや、実務上のミスが起きやすい点を網羅した「年度更新手続きチェックリスト」を搭載しています。 当社グループの社労士事務所が監修しており、潜在的なリスクの洗い出しに活用可能です。
※年度更新手続きチェックリストのイメージ画像
操作方法
1.台帳を起動し、事業所ファイルを開きます。
2.「全ての処理ファイル」をクリックします。
グループ「労災・雇用・労働保険」を選択し、「年度更新」をダブルクリックします。
3.「チェック」をクリックし、チェックリストを表示します。
印刷、ファイル出力等にてご利用ください。
チェックリストの活用方法
表示されるリストの中で、特に確認をお勧めしたいのが以下の項目です。
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給与が高いのに雇用保険に加入していない人はいませんか?
→週20時間以上勤務の実態があるにもかかわらず、手続きが漏れている可能性があります。 -
給与が少ないのに雇用保険に加入している人はいませんか?
→退職手続きの漏れや、労働時間の減少により資格喪失が必要なケースが考えられます。 -
交通費が漏れていませんか?交通費は12ケ月分になっていますか?
→毎月の支給額はもちろん、6ヶ月定期等の現物支給や非課税分も含め、年間を通して正しく12ヶ月分が集計されているか確認しましょう。
日々の「気づき」もチェックリストへ連携(年度更新メモ)
一般的なチェック項目に加え、顧問先別の「備忘録」もこのチェックリスト内で確認できます。
毎月の給与計算業務の中で、「保険区分を変更した」「特殊な手当を支給した」といった、年度更新時に注意すべき事項があった場合、給与データ入力画面(ツールにある「年度更新」タブ)にメモを残しておくことが可能です。
ここで入力した内容は、チェックリスト画面の最下部(年度更新メモ欄)に自動で表示されます。 これにより、1年間の記憶に頼ることなく、個別の修正事項を見落とさずに処理を進めることができます。
このチェックリストとメモ機能を活用することで、単なる事務手続きの完了にとどまらず、適正な労務管理の実現にお役立てください。